新米研究者の日常ブログ

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【座ったままは時代遅れ?】スタンディングミーティングとは

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こんばんは、モルモル(@morumorublog)です。

 

各地域で緊急事態宣言の解除が進み、徐々にではありますがこれまでの日常に戻る兆しが見えてきたように思います。

 

私の職場も、1ヶ月弱ほど続いたテレワーク体制が徐々に緩和され、人数配分を調整しながら出社する体制に移ってきました。

 

もともと在宅勤務のシステムがほとんど普及していない会社でしたので、テレワークはとても新鮮であり、良い面も悪い面もあると感じました。

 

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本記事では、テレワークでリモート会議(Zoomなど)に参加した際の経験を踏まえ、新しい会議のあり方「スタンディングミーティング」について紹介します。

 

 

リモート会議に体を動かしながら参加してみた

テレワーク中は、基本的にメール・電話ベースでのコミュケーションがメインでした。

 

加えて、会議に関しては、Zoomなどを用いてリモート会議を行っていました。

 

私の場合は、スマホから音声のみでアクセスしていたため、自宅デスクでパソコンとにらめっこしながら、声のみでやりとりする形でした。

 

この1ヶ月で計10回くらいはリモート会議をしましたが、最初の頃は律儀に椅子に座って、会社で行われる会議と同じように臨んでいました(音声のみという点になんとなく緊張していたのもあります)。

 

しかし、リモート会議に慣れてくる度に体勢がフリーダムになり、ついには椅子から立って、ゴルフの素振りをしながら資料をみつつ、議論に参加することさえありました。

 

真面目に会議に参加しろ!と言われたら何も言えないのですが、このとき妙に議論の理解が良くでき、発言もスムーズにできていた気がするのです。

 

もちろん会社でこんなことをやったら怒られるの間違いなしなのですが、「体を動かす  ✕ 会議」の組み合わせが、思いのほか良い相乗効果を生んでいる気がしました。

 

そこで少し調べたところ、体を動かすまではいかなくとも、"立ったまま" 議論するスタンディングミーティングという考え方があることを知りました。

 

 

スタンディングミーティングという選択肢

スタンディングミーティングとは文字通り、「立ったまま行うミーティング」のことです。

主には以下のようなメリットがあるようです。

 

~ スタンディングミーティングのメリット ~

◉ 省スペースで、気軽に行える

◉ かしこまった雰囲気になりづらい

◉ 作業効率アップ

◉ 眠くならない、健康にもプラス

(参照:立ったまま会議!?スタンディングミーティングとは | 会議HACK!

 

 

個人的に最も興味深いのは、「作業効率アップ」のメリットです。

情報ソースまで確認しきれていませんが、以下のようなエビデンスもあるようです。

 

米ワシントン大学で、同じ目的をもったグループを「椅子に座って作業する」チームと「立って作業する」チームとに分け、それぞれの心身に与える影響について調査を行いました。すると、立って作業したグループの方は心拍数が上昇したり、呼吸数が増えたりするなど、興奮状態が長く続くことが明らかになったのです。

(引用:立ったまま会議!?スタンディングミーティングとは | 会議HACK!

 

私が素振りをしながらリモート会議に臨んだ時も、ひょっとしたら同じような現象が起きていたのかもしれませんね。

 

なんとなくのイメージでも、じっと動かずに考えるよりも、多少体を動かしているときのほうが頭が働きますし、作業効率アップしそうな気がします。

 

特に、新しいアイデアを出し合うブレインストーミングのような会議体の場合は、全員が定位置に座っているよりも、参加者が入り乱れてああでもない、こうでもないと議論したほうが、より多くのアイデアが生まれそうなことは想像できます。

 

このように、用いるシチュエーションは考える必要がありますが、これまでの常識であった "座ったまま"の会議に加えて、"立ったまま"の会議「スタンディングミーティング」はとても有用な考え方に思いました。

 

 

会議は座ったままと立ったまま、どちらがよい?

では、結局のところ会議は座ったままか、立ったままか、どちらのほうが良いのでしょうか。

 

スタンディングミーティングが向いている状況

前項でも少し触れましたが、会議の目的による部分が大きいのではないでしょうか。

 

前述したブレインストーミングのような、いわゆる「アイデア出し」が目的の会議の場合は、スタンディングミーティングは向いているように思います。

 

加えて、ボードに文字を書いたり、何かサンプル品を手に取りながら議論するような会議も、椅子に座るよりは立ったほうが効率が良さそうです。

 

さらには、そこまで込み入った議論の必要ない、短時間で終えれるとわかっている会議の場合も、ササッと集まれるスタンディングミーティングは適していそうです。

 

スタンディングミーティングが向かない状況

逆に、スタンディングミーティングが向かない場合はあるでしょうか。

 

参加者が大人数の場合は、まず向かないでしょう。あまりに人数が多い状況で起立してしまうと、無秩序に議論が進んでしまい、かえって効率が落ちそうです。

 

また、会議が長時間にわたる場合は、体力的観点から向いていない気もします。会議に参加するのは、必ずしも若い人や健康な人だけではないと思うので、そのあたりの配慮も必要な気がしますね。

 

 

 

以上、テレワークにおけるリモート会議の参加経験を発端とした、新しい会議のあり方「スタンディングミーティング」の紹介でした。

 

私自身もスタンディングミーティングの経験はなく、具体的なイメージはできていませんが、手軽にできる点やフランクな雰囲気が生まれそうな点でメリットが大きいように思います。

 

ただ、威力を発揮するシチュエーションには制限もありそうなので、どの会議にスタンディングミーティングを組み込むか、考える必要はありそうです。

 

「会議は座ったままと立ったまま、どちらが良い?」という議題を、座ったままグループと立ったままグループに分けて議論させて、どちらがより効率的に一定の結論を得たか、比較実験をやってみたいものです。

(どこかの会社でやってくれませんかね笑)

 

それでは!

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