こんばんは、モルモル(@morumorublog)です
緊急事態宣言が全国的に解除され、ほんの少しずつですが、元の日常に戻る兆しが見えてきた状況と思います。
私の職場も、全面的な在宅勤務が徐々に解除され、様子を見ながら出社人数を増やしていく方針となりました。
今週は約2週間ぶりに会社に出社しましたが、職場の風景が様変わりしており、驚きを隠せませんでした。
家に引きこもる毎日だったので、COVID-19の影響はメディアから間接的に知ることしかできませんでしたが、久々に出社して、その影響の大きさを実感しました。
まるで病室かのようなオフィス
普段、研究所に勤めていますが、実験するスペースとは別に、デスクワークするための個人スペースがあります。
デスクがいくつか隣り合うような島が複数ある、よくある配置なのですが、各デスクを完全に区切るような形で、巨大なビニール膜が張り巡らされていました。
一瞬、改修工事でもやっているのかと錯覚するほどの異様な光景でした。
あるいは、無菌室や病室を彷彿させるような見てくれでした。
近接のデスク同士の会話での飛沫防止を目的として急遽設置されたものとのことでしたが、感染防止策としてここまでの対応が必要になるという認識がなく、かなり衝撃的でした。
スーパーやコンビニでビニールカーテンが導入されていることは知っていましたが、これらは接する人数が段違いに多く、感染リスクが高いことを踏まえた策と認識していました。
スーパーやコンビニならまだしも、人の出入りもほとんどない1事業所がやることなのか?と思うところはほんの少しありますが、実際に効力があるかどうかが問題ではなく、万が一感染者が出てしまった時、万全の感染防止策はとっていたという事実があったかどうかが重要であり、そのために配置しているという背景もある気がします。
至るところにアルコール消毒液
研究所ということで、アルコールはもともと多く配置されていましたが、今では全てのドア、出入り口にアルコール消毒液のポンプが配置されています。
とにかく、素手を直接触れうる場所には全て配置されています。
実験室、会議室など部屋が連なった長い廊下があるのですが、部屋の前一つ一つに鎮座するアルコール消毒液が、入室を管理する門番のように見えてしまいます。
(なんとなく、ヘッドノズルが頭に見える)
実際、入室時はアルコール消毒が義務付けられているので、入室者は全員、この門番に管理されていると言っても過言ではない気がします。
不自然に配置される座席
ビニールカーテンとは別の対策として、4人がけのテーブルの対面の2席をはずし、片面の2席だけが配置された不自然なテーブルスペースも導入されました。
主に食事で使われるスペースですが、人が席につくと、全員が同じ方向を向きながら食事を取る異様な風景となります。
人の後頭部だけが見える、ジェットコースターなどのアトラクションに乗っている時の光景に近いです。
食事をするときも極力会話を控えている状況ですが、対面ではなく、横隣だとなんとなく会話がしづらく、幸いにも?会話が弾みません。
"人の目を見て喋れ" という言葉があり、これの本来の意図は知りませんが、正面に人がいて、しっかりと視認することは、円滑にコミュニケーションをとるうえで重要なことなのかもしれないと実感しています。
それでもいつしか慣れてしまうのが人間
このように、たった1ヶ月くらいの間に、私の職場風景は様変わりしてしまいました。
出社再開からまもなく、まだ "変な感じ" がするのですが、人間の適応能力は凄まじいものなので、いつの間にかこの風景にも慣れ、"普通"になってしまうのだと想像します。
そしていつしか、ビニールカーテンも取り除かれ、対面に人がいるようなこれまでの常識的な日常に戻った時、今度はその風景に "変な感じ" を覚えるのではないかとすら思います。
今回、新型コロナウイルスという予期せぬ外的要因によって、人々の生活様式に大きな影響がありました。
その変化に対して不満や違和感を覚えることは当然だと思いますが、一歩引いてみて、人間の適応能力の高さを考えてみると、少しだけ前向きに考えられるような気がしました。
職場環境が様変わりしたことに対して、不平不満を吐き出している人もいるようですが、これらは全て、職員の感染防止を目的としたやむを得ない策であり、協力姿勢を示す必要があることに思います。
不平不満をなんでもかんでも吐き出すのではなく、"仕方ないことだし、どうせいつか慣れるからまあいいか" と余裕をもつことも、時には大事かもしれませんね。
...とは言いつつも、ビニールカーテンだけは早く取り除かれて欲しいです。
マスク+ビニールカーテンの二重膜のせいで、すぐ近くの人と話すときでもそこそこ声を張る必要があり、結構大変なのです。
第二波の発生も抑止し、元の日常に近づいていくことを祈ります。
それでは!