こんばんは、モルモル(@morumorublog)です。
仕事をするうえでは、上司の指示を基準には業務を遂行することになります。
テキパキと指示を出してくれるタイプの上司の場合、基本的に業務は効率的に進むものと思います。
的確な指示であれば、当然業務に良い影響を与えますし、仮に的はずれな指示であっても、部下が間違いにすぐ気付くことができ、修正できるからです。
一方で、指示が曖昧な上司の場合、部下は苦労するものと思います。
・指示の内容が抽象的であり、わかりづらい
・指示に対する質問にも明確に答えられない
・課題解決の方向性(舵取り)をはっきりさせない
もちろん、上司が全てを細かく指示する必要はないと思います。
しかし、曖昧な指示だけ投げて、本質的な部分は全て部下に一任するようでは、あとになって上司と部下間で認識のギャップが生じてしまったり、部下からの信頼が失われたり、あまり良いことはないと考えます。
この状況で「あの上司はダメだ」と言ってしまうのは簡単ですが、それでも仕事は円滑に進めなければいけません。
上司も人間であり、そう簡単に変わることはできないので、部下側から上手くアプローチすることで、指示が曖昧な上司とも円滑に仕事を進めることはできると思います。
そこで今回は、私の思う "指示が曖昧な上司と円滑に仕事を進める方法" を紹介します。
上司は指示能力が高いという前提を捨て去る
部下からすると、上司というものは、仕事のスキルが高く、テキパキと指示を出してくれるような優秀な人がつくポジションというイメージがあります。
私が社会人になりたての頃は、年の近い先輩すらはるか遠くの存在に思えたので、上司ともなれば神様のように見えてました。
しかし、仕事のノウハウが身につき、内情をわかってくると、上司といっても人間であり、それぞれ個性があり、必ずしも部下が求めるような理想の人物像でないこともあると感じます。
上司自身も、マネジメントスキルを高める努力をする必要があり、一般社員がミスをするように、上司であっても指示が上手くできなったり、判断を誤ることはあると思います。
ですので、部下側の心の持ちようとして、"上司は誰しもが的確な指示が出せるような人物である" といった前提を捨て去り、"上司も自分達と同じように成長段階にいる" くらいに考えると良いと感じます。
自分の責務や自己研鑽を完全に放棄してしまっている上司の場合は考えものですが、上司の指示が曖昧なことに対して腹を立てても何も解決しないので、そもそも上司に期待しすぎない精神状態が、まずは重要に思います。
ちなみに私にとっての理想の上司は、部下に弱さを見せられる素直な人です。
上司自身で解決策や方針を見いだせない場合、曖昧で適当な指示を出されるよりは、素直に部下と一緒に考えるほうがよっぽど効率的ですし、なんだか親近感もわきます。
素直に部下に泣きついてくるかわいらしい上司がもっと増えて欲しいものです。
事前のすり合わせを頻繁に行う
指示が曖昧な上司と仕事をするうえで、最も気をつけなければいけないことは何でしょうか?
それは、曖昧な指示に従って仕事を進めて、最後の最後で認識のギャップが生じてしまうことだと私は思います。
物事は後になればなるほど、修正がきかず取り返しがつかなくなります。
内容の良し悪しに関わらず指示がはっきりしていれば、上司と部下間の認識の違いが起こる確率は低いです。
一方で、指示が曖昧な場合、曖昧な部分は個人の考えが反映されてしまうため、認識のギャップが生じやすくなってしまいます。
これを防ぐ手段としては、タスクを具体的に進める前に、上司と事前にすり合わせを行うことが重要だと思います。
それも1回ではなく、重要と感じる機会のたびに何度も行うべきだと感じます。
具体的な方法としては、タスクに対する解決方針のアウトフレーム(どういう方向性で進めるか)を最初に提示し、コンセンサスを得ることが最も重要だと思います。
解決方針で認識のズレがあると、土台が違ってしまうので取り返しがつかないミスになりかねません。
アウトフレームの認識が合致すれば、あとは中身(具体的な解決手段)を同じようにコンセンサスをとっていけばよいと思います。
とにかく、指示が曖昧な上司相手の場合は、認識のズレが生じないような工夫を部下側から講じることが重要と思います。
上司が指示を出しやすいような誘導質問をする
そもそも、上司はなぜ曖昧な指示を出すのでしょうか。
これは推察にすぎませんが、様々な思惑があると思います。
・自分の職務を放棄している。やる気がない
・明確な指示を出したいけど出せない(自分1人では方針を見いだせない)
・部下の教育の一貫としてあえて曖昧な指示を出している
おそらく、いろいろなバックグランドがあり、部下目線では腹が立つような思惑も、もしかしたらあるのかもしれません。
それら全てに部下側から寄り添う必要はないと思いますが、唯一、上司も必死に考えているけど1人では方針を見いだせないがために、指示が曖昧になっているパターンについては、部下からも寄り添う余地はあるのではないでしょうか。
そこで、部下から上司に指示を仰ぐときの工夫として、上司が指示を出しやすいような誘導的な質問をするという方法があると思います。
指示が曖昧な傾向にある上司に対して、以下のような指示の仰ぎ方をすると、おそらく曖昧な指示が飛んでくる可能性が高いです。
"これはどのように対応したら良いでしょうか"
⇒ "How"の問いかけ
この問いかけの場合、上司は自分の頭で1から方針を考える必要があります。
よって明確な案が見いだせない場合、指示が曖昧になることが考えられると思います。
一方で以下のような問いかけをすれば、明確な指示を貰える可能性は多少高まるのではないかと思います。
"この課題に対してはAという方針で考えていますが、いかがでしょうか"
⇒ "Yes or No"の問いかけ
つまりは、部下からある程度の方針案を示しておけば、上司もその案をベースに思考できる利点と、指示としても Yes かNoで示せるので、Howの問いかけに対する指示よりもハードルは低いと思います。
これはあくまで一例に過ぎませんが、指示が曖昧な上司にはなにかしら原因があるはずなので、部下が寄り添ってもよいと思える理由であれば、部下側からも工夫を講じることはできるのではないかと感じます。
以上、私の思う、指示が曖昧な上司と円滑に仕事を進める方法の紹介でした。
上司目線だと、生意気な意見にしか見えないかもしれませんが、上司と部下という上下関係はあるものの、仕事を進めるうえでの協力関係は、できる限りフラットのほうがいろいろとメリットが多い気がします。
上司は指示を出す立場ですが、指示を出すことだけに固執しすぎてしまうと、内容が曖昧になってしまったり、部下の負担が大きくなってしまうかもしれません。
逆に、部下側も指示を待ちすぎる(期待しすぎる)と、指示が曖昧な状況に不満を持ってしまったり、結果的に負担が大きくなってしまうかもしれません。
なので、上司-部下の指示系統はベースにあるものの、業務を遂行するうえでは、お互いに指示(提案)をフラットに出し合う関係性が理想に思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!
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