新米研究者の日常ブログ

新米研究者の雑記ブログ。某メーカーで研究者として勤務して早3年。研究者として経験したことをベースに、仕事や生活に役立つ知識・グッズの紹介、科学の雑学、日々感じることをひたすらに発信します!

学習の導入ツールとして「youtube」はとても有用に感じる

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こんばんは、モルモル(@morumorublog)です。

日々生活するうえで、学習することは避けて通れないと思います。

・自分の興味があることを新しく知りたい

・仕事で必要なスキルを身につけたい

・生活で困っていることを解決したい

学習を始めるきっかけは実に様々あると思います。

いざ勉強を始めるとき、皆さんはどんなツールを使うでしょうか?

私は基本的に、「ネット記事で調べる」か「本を読む」のどちらかで勉強しています。例えば英語であれば、問題集を解いたり、勉強法を調べたりといった感じです。

大体の学習はこれで事足りるとは思うのですが、苦手意識を持っていたり、全く知識のない分野を学習しなければいけない場合、このような感情を抱いたことはないでしょうか?

・苦手意識が強くて、学習に取り組むこと自体が億劫

・ネットで調べても情報量が多いし、最初にどう手を動かせばいいのかわからない

・そもそも学習が楽しくない

私もこのような感情を抱いたことがあります。

例えば、英語のスピーキング能力を上げたいと考えたときは、本を読んでも鍛えられるわけでもないし、何から始めたら良いのかわかりませんでした。

また、ブログを立ち上げたころ、種々の設定方法が全くわからず、ネットでは文章ベースの情報ばかりで、最初に何をしたらいいのかなかなか理解できませんでした。

そのなかでいろいろ試行錯誤したのですが、私の困りごとを解決するうえで最も威力を発揮したのは「youtube」でした。

今回は、私の思うyoutubeの学習導入ツールとしての有用性について紹介してみます。

 

 

学習導入ツールとしてのyoutubeの有用性

文章では伝わらない動的な情報を得られる

学習をするうえで、ネットの記事や本といったツールを使う場合、得られる情報は文章ベースの情報になります。

文章ベースの情報には強みがあります。例えば、複数の情報を比較的に表現する場合は、列記という手法を取ればわかりやすく対比できます。

一方で、弱点もあります。文章表現の最大の弱点は、時間軸を取り入れた「動的な情報」を表現できないことだと私は思います。

では、このような動的な情報を得たいときはどのような場合でしょうか?

ここで私の経験を紹介しますが、ブログ開設当初に、Googleアナリティクスの設定方法を調べていました。

様々な記事を見て回りましたが、ブログ運営の知識0だったので、実際にどこの設定画面を開いて、どの項目に何を入力すればいいのか、動的な手順がいまいちわからず困っていました。

そんなあるとき、以下の記事に出会いました。

この記事では、Googleアナリティクスの設定方法を、文章だけでなく、youtubeを用いて実際の設定手順を紹介していたのです。

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ネット記事の文章の羅列、画像の切り貼りではいまいちわかりづらかった設定手順を、youtubeの動画であれば、手順をそのまま見せてくれます。

私はただその動画の真似をしただけで設定完了できました。

このように、動的な情報を与えられる強みを持つ youtube は、知識0の人間が、動作手順の説明などの時間軸を含む情報を得たいときに有用だと思います。

 

視覚と聴覚の両方の情報を同時に得られる

youtube の特徴は、動画視聴サービスであることです。

動画の特徴は、視覚に加えて、聴覚の情報を得られる点だと思います。

ここでも私の経験を紹介します。

仕事で英語を使う機会がときどきあり、スピーキング能力を上げたいと考えていましたが、本を読んでも喋れるようになるわけないし、英会話教室に通うにもハードルが高いし、どうしたものかなあと悩んでいました。

そんなあるとき、youtube でたまたま、以下のチャンネルに出会いました。

www.youtube.com

アメリカ人と日本人のご夫婦と、お子さん達が登場する、日常系の動画をアップされているチャンネルです。

非常に聞き取りやすい英語で、ときどき日本語でも話してくれます。字幕もあります。

最初は動画を楽しんでいただけでしたが、「これ、英会話の練習に使えるんじゃ?」とふと思ったタイミングがあり、話し手のあとに続く形で、ひたすらに真似して英語をしゃべる練習を1ヶ月ほど続けてみました。

その結果、定量的ではないのですが、以前より明らかに英語を聞き取る能力が向上し、正しい発音が身についてきているように感じます。

特に「R」と「L」の発音の違いや、音をつなげるリエゾンなど、基本的なところは身を持って理解しつつあります。

このように、本などでは絶対に学べない、「生の音」を youtube で得ることができたわけです。

もちろん、英会話教室に通えば、もっと集中的に学習できるのは間違いないのですが、全くの未経験の領域を、手軽に、しかも無料で取り組めるという点では youtube は優れていると思います。

 

あたかも娯楽の一貫のような感覚で視聴できる

学習や勉強というと、机に向かって黙々と本を読んだり、パソコンをカチカチしたり、なんだか堅苦しく、億劫な印象が少なからずあるかと思います。

上述の通り、youtube の学習導入ツールとしての事例を紹介したわけですが、いずれについても、「今、自分は勉強している」という感覚が私にはあまりなかったです。

特に英語のほうは、もはや娯楽の一貫に近い感覚で取り組んでいました。

これはつまり、楽しみつつ、いつのまにか勉強できているという理想の学習の形ができていたのではないかと思います。

最近、youtube は大変盛り上がっている領域で、動画の装飾や編集がとても凝っているような動画も多いです。

そのため、堅苦しい感じがなく、娯楽に近い感覚で視聴できる、という特徴もあると感じています。

 

学習の全てをyoutubeで補うのは難しい

ここまで、youtubeの学習導入ツールとしての有用性を紹介してきました。

これまで敢えて、学習「導入」ツールと表現していたのには理由があります。

学習のとっかかり、つまり導入の場面では、上述の通り youtube を活用できる点は多いと思います。

一方で、そこからさらに踏み込んで、その分野を勉強して極めたいと感じる人も少なからずいると思います。

このような導入の先の学習全てを、youtubeで置き換えるのは、現状は不可能だと私は考えます。その理由を2つ紹介します。

 

学習のテンポがどうしても遅くなってしまう

youtubeが威力を発揮するのは、比較的シンプルな情報を、スポット的に取り入れたい場面だと思います。例えば、以下のような場面です。

・この課題の、この1点だけを解決したい

・この分野何も知らない。とりあえずざっくりと全体像を知りたい

・苦手意識があるから、まずは簡単な情報を手軽に得たい

これで問題解決して事足りればそれで良いのですが、ここからさらに踏み込んで学習したい、となる場合もあると思います。

youtube の弱点の1つとして、本で言う目次のような機能がなく、動画の詳細な内容は実際に視聴してみないとわからない点だと思います。

全ての学習に youtube を取り入れようとすると、自分が本当に必要な情報なのかどうかは、動画を視聴してみないと判断できません。目次がないので飛ばすことも困難です。

視聴し終わってから、「これ、既に知ってた内容だし、あんま意味なかったな..」となってしまっては、学習のテンポ・効率が著しく落ちてしまいます

-------2020年2月25日 追記修正----------

YouTubeの目次機能に関して、コメントをいただきました。

動画によっては、概要欄に特定の動画時間までジャンプできるリンクと、それに対応する内容を記載している場合もあるようです。

これはつまり、YouTubeにおける目次ですね!

YouTubeのデメリットの1つが解消できるので、素晴らしい工夫だと思います。

ご指摘ありがとうございました!

 

学習の姿勢が受動的になりすぎてしまう

1つ目の理由とも関連します。

youtube は動画視聴できる特徴がありますが、その内容を把握するためには、動画全部を視聴しなければなりません。

つまり、自分から欲しい情報を抜粋することが難しく、常に受動的にならざるをえなくなってしまう弱点があると思います。

例えば、本であれば、タイトルである程度内容を把握したうえで、目次で詳細な内容も把握できます。各論も少しパラパラ目を通せば、本の中身はすぐに掴めてしまいます。

この場合、必要な情報を自分で抜粋するという「能動的な」学習が可能です。

特定の分野を学習して極めたい場合、知識の土台が出来上がったあとは、次に何の情報が必要かを自分で考えて、ガツガツ効率的に吸収することが重要だと私は思います。

一方で、youtubeの場合、動画の内容は動画を全て見ないと把握できないので、本では可能であった能動的かつ効率的な学習姿勢がとれないのです。

 

まとめ:youtubeは学習「導入」ツールとして有用である

以上、私の思う学習における youtube の有用性を紹介してみました。

私はやはり、あくまで導入的、スポット的な学習目的である場合は、youtube が最強のツールなんじゃないかと思います。

一方で現状は、その先の学習全てを補うほどの力はないとも思っています。

学習という観点で考えると、youtube は学校の授業とか予備校と似ている気がします。

学校でただ受動的に授業を聞いていれば、勝手に学力が身につくかというと、必ずしもそうではないと思います。やはり、自分でガシガシ学習する能動的な姿勢が必要です。

ただ、わかりやすい授業であれば、そのピンポイントに関しては一発で理解できると思います。これは、まさにスポット的な情報を得る意味で youtube と同じに思います。

今後、youtube を始めとした動画視聴ツールが、いろいろ場面でますます応用されていったら面白いなと思います。

 

みなさんは youtube は好きですか?なにか勉強するうえで使ったことはありますか?

それでは!